今回のデジタル展示は、2018(平成30)年度に開催した資料展の内容を、WEB公開したものです。
江戸時代は、木版での大量印刷と商業流通の確立によって出版文化が花開き、知識・教養が世に広く伝わり、庶民が娯楽を享受した時代でもありました。今回は特に、科学・技術と文学・戯作の分野におけるその様子を、当時の刊本を中心とした附属図書館所蔵の資料により紹介します。
デジタル展示について
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1. サイエンス事始
江戸時代、西洋文化は蘭学として日本に入ってきました。中でも8代将軍徳川吉宗は海外の知識や物産に高い関心を示し、1720(享保5)年に禁書令を緩和、これをきっかけに、自然科学分野の西洋書が翻訳され、出版されるようになりました。ここでは『解體新書』などの翻訳書を中心に、医学、天文学、農学など江戸時代の知識の広まりを資料から紹介します。
1-1 江戸時代の天文学書
1-2 江戸時代の気象学書
1-3 翻訳された科学
1-4 大蔵永常の農書
1-5 『訓蒙圖彙』と“The history of Japan”
2. 庶民の教養と娯楽
この時代には、数多くの文芸作品が執筆・出版されました。それに伴い、庶民の間にも読書を愉しむ文化が広まりました。ここでは当時のベストセラーである『膝栗毛』シリーズなどの戯作類や、『小倉百人一首』の影響を受けて編纂された「異種百人一首」など、近世庶民の教養・娯楽に関する資料を紹介します。
2-1 赤穂事件と忠臣蔵
2-2 『東海道中膝栗毛』とそれにまつわる作品
2-3 近世後期の戯作者と絵師
2-4 異種百人一首
この資料展の参考文献リストはこちら⇒[pdf: 194KB]