文化財保存学入門 : 感じとる智慧・つながる記憶
秋田貴廣編
丸善プラネット, 2012
担当教員からのコメント:
文化財保存学とはどんな学問か。保存、修復に携わる専門家が理念を説く。
文化財のための保存科学入門
京都造形芸術大学編
飛鳥企画, 2002
担当教員からのコメント:
文化財保存科学の手法は専門特化しています。本書は保存科学の文化財への応用的側面を学ぶ際に、不可欠な入門書です。
文化財をまもる
江本義理著
アグネ技術センター, 1997
担当教員からのコメント:
文化財保存科学の歩みをたどる。ブロンズ像の劣化と環境汚染、壁画保存をはじめ、文化財の科学分析が保存に果たす役割を語る。
博物館資料取扱いガイドブック : 文化財、美術品等梱包・輸送の手引き
日本博物館協会編集
ぎょうせい, 2012
担当教員からのコメント:
文化財の梱包・輸送の実務上の知識を、絵画、陶芸といった種別ごとに紹介。初版。
博物館資料取扱いガイドブック : 文化財、美術品等梱包・輸送の手引き
日本博物館協会編集
ぎょうせい, 2016
担当教員からのコメント:
博物館資料を、実際に現場でどう取り扱うか。文化財取扱い実務を種別に紹介。改訂版。
博物館資料取扱いガイドブック : 文化財、美術品等梱包・輸送の手引き
日本博物館協会編集
ぎょうせい, 2023
担当教員からのコメント:
博物館資料を、実際に現場でどう取り扱うか。文化財取扱い実務を種別に紹介。第2次改訂版。
歴史資料の保存と公開
文書館問題研究会, 横浜開港資料館編
岩田書院, 2003
担当教員からのコメント:
文書館の保存・公開状況を、神奈川県の事例から考察。日本のアーカイブズの現状と課題を考えるのに役立つ。
文化財科学の事典
馬淵久夫 [ほか] 編集
朝倉書店, 2003
担当教員からのコメント:
資料を保存する際に必須となる、文化財科学の用語を網羅的に取り上げ、簡潔に説明している事典です。
Clean life
環境文化創造研究所 [編]
環境文化創造研究所, 2019
担当教員からのコメント:
環境文化創造研究所が同名の機関誌で取りあげてきた、ミュージアムIPMに関する記事等を集成、書籍化したものです。
東京国立博物館の臨床保存 = Clinical conservation at the Tokyo National Museum
東京国立博物館編集
美術出版社, 2013
担当教員からのコメント:
『博物館資料の臨床保存学』の実践編。東博での日常の資料管理の在り方を紹介。
文化財IPMの手引き
三浦定俊編集
文化財虫菌害研究所, 2014
担当教員からのコメント:
文化財IPM(総合的有害生物管理)の全体像を示します。薬剤による燻蒸に頼り過ぎない、被害の抑制方法。
文化財の収蔵・展示環境
国立文化財機構奈良文化財研究所編
国立文化財機構奈良文化財研究所埋蔵文化財センター保存修復科学研究室, 2014
担当教員からのコメント:
文化財の収蔵・展示環境に関する研究報告集。温湿度、観測システム、屋外の資料保存など。
博物館・美術館の生物学 : カビ・害虫対策のためのIPMの実践
川上裕司, 杉山真紀子著
担当教員からのコメント:
カビや昆虫から資料をどう守ったらいいのか。IPMの解説もしながら、具体的な対策を紹介しています。
文化財保存環境学
三浦定俊, 佐野千絵, 木川りか著
朝倉書店, 2004
担当教員からのコメント:
博物館の資料にとって、安全な保存環境を設計する方法を、多岐にわたって解説。初版。
博物館の環境管理
ギャリー・トムソン著 ; 東京芸術大学美術学部保存科学教室訳
雄山閣出版, 1988
担当教員からのコメント:
博物館における展示品などの環境、特に光・湿度・汚染大気について、実際面からわかりやすく解説。
文化財害虫事典 : 博物館・美術館におけるIPM (総合的害虫管理) 推進のために
文化財研究所東京文化財研究所編
クバプロ, 2001
担当教員からのコメント:
文化財の保存管理における大敵の一つが虫やカビです。IPM対策で欠かせない害虫の基礎知識をまとめた事典。改訂版『文化財害虫事典』も所蔵。
文化財の保存環境
国立文化財機構東京文化財研究所編
中央公論美術出版, 2011
担当教員からのコメント:
保存上の自然環境要件を解説し、良好な保存環境をつくり、維持管理する手法を解説。
博物館資料保存論 : 文化財と空気汚染
佐野千絵 [ほか] 著
みみずく舎, 2010
担当教員からのコメント:
東京文化財研究所における学芸員研修がベース。博物館の保存・展示のための空気環境を獲得するノウハウを紹介。
文化財・保存科学の原理 : 文化財の劣化・損傷要因とその保存対策
丹青総合研究所, 丹青社企画・編集
丹青社, 1990
担当教員からのコメント:
文化財に極力手を加えず、気候や照明、虫からの劣化をどう防ぐか。資料の損傷要因、対策を示す。
保存環境を整える : 厳しい気候,各種災害から資料をいかに守るか : 第7回資料保存シンポジウム講演集
国立国会図書館編
日本図書館協会, 1997
担当教員からのコメント:
中国、韓国、ベトナム、モンゴルの資料保存の現状から、さまざまな環境下での保護について考える。下記リンクも参照。http://www.ndl.go.jp/jp/preservation/cooperation/index.html
古美術を科学する : テクノロジーによる新発見
三浦定俊著
廣済堂出版, 2001
担当教員からのコメント:
美術品の科学的研究成果。仏像、壁画、屏風など各種資料の保存修復について、科学分析を踏まえて紹介。
美術を科学する
田中琢執筆・編集
至文堂, 1999
担当教員からのコメント:
金属、ガラスなど、さまざまな美術工芸品を理化学的に分析して得られてきた知見を紹介しています。調査、保存方法のガイド。
紙の劣化と資料保存
鈴木英治著 ; 日本図書館協会資料保存委員会編集企画
日本図書館協会, 1993
担当教員からのコメント:
本の紙はさまざまな理由で劣化します。劣化を抑え長く資料保存するには。日本図書館協会の「シリーズ本を残す」には他にも紙資料保存の話が豊富です。
紙と本の保存科学
園田直子編
岩田書院, 2010
担当教員からのコメント:
図書館・保存科学・修復・パルプ科学などの研究者たちによる共同研究。紙や本の保存に焦点をあてた基礎文献。類書に『「紙の若返りを考える」 : 国立民族学博物館国際シンポジウム』
図書館資料としてのマイクロフィルム入門
小島浩之編 ; 安形麻理 [ほか] 著
日本図書館協会, 2015
担当教員からのコメント:
文書・映像関係で使うフィルム。本書はマイクロフィルムの基本的取り扱いを示しています。
文化財を撮る : 写真が遺す歴史
国立文化財機構奈良文化財研究所飛鳥資料館, 2016
担当教員からのコメント:
文化財を守り、伝えるうえで重要な写真。現在、学術情報や歴史資料として、も注目される、文化財写真の魅力と価値を紹介。
写真技法と保存の知識 : デジタル以前の写真-その誕生からカラーフィルムまで
ベルトラン・ラヴェドリン, ジャン=ポール・ガンドルフォ, シビル・モノー著 ; 白岩洋子訳
青幻舎, 2017
担当教員からのコメント:
デジタル以前の写真を保存するための入門書。写真の技法の歴史、劣化の原因を解説し、保存上の注意点を助言。
標本学 : 自然史標本の収集と管理
松浦啓一編著
東海大学出版会, 2014
担当教員からのコメント:
自然史系博物館の資料の根幹となる標本の取り扱い方を紹介。初版『標本学 : 自然史標本の収集と管理』
標本の本 : 京都大学総合博物館の収蔵室から
村松美賀子企画・構成・文
青幻舎, 2013
担当教員からのコメント:
標本の多様な姿、収蔵の特徴や注意点を、京大博物館の膨大な資料から紹介。自然史の魅力に引き込まれます。
SOSふるさとの文化財をすくえ : 伝えたい古人(いにしえびと)の心と技 : 平成15年度夏季企画展
長野県立歴史館編
長野県立歴史館, 2003
担当教員からのコメント:
長野県立歴史館が行っている、各種文化財の調査や修理の成果を紹介する。
遺物の保存と調査
沢田正昭編集・監修
クバプロ, 2003
担当教員からのコメント:
遺跡出土の文化財を主に、木製文化財や金属、ガラス製品の保存処理方法、材質・年代調査について、豊富な実例から紹介。
科学が解き明かす古代の歴史 : 新世紀の考古科学
沢田正昭編集
クバプロ, 2004
担当教員からのコメント:
遺跡出土資料の科学的研究成果の数々。遺跡探査、銅やガラスの科学分析、年代測定など。
考古資料の修復・複製・保存処理
宮内庁書陵部陵墓課編
学生社, 2009
担当教員からのコメント:
土器や鉄製品、石造物といった考古資料の保存について、処理過程を丹念に記録。宮内庁書陵部による展示会資料集。
はぎとり・きりとり・かたどり : 大地にきざまれた記憶
国立文化財機構奈良文化財研究所飛鳥資料館, 2014
担当教員からのコメント:
屋外の文化遺産である考古学的な遺跡や遺構を保存する、剥ぎ取りやレプリカ法を紹介する。
文化財の保存・修復の半世紀 : 元興寺文化財研究所創立45周年
元興寺文化財研究所編集
元興寺 : 元興寺文化財研究所, 2012
担当教員からのコメント:
出土木製品や伝世資料の保存修復を手掛けてきた、研究所の歴史。文化財保存科学の歴史にも通じます。
高松塚古墳は守れるか : 保存科学の挑戦
毛利和雄著
日本放送出版協会, 2007
担当教員からのコメント:
壁画の劣化が見つかり、石室の解体に至った高松塚古墳。劣化の最新知見や国内外の壁画保存の調査を踏まえた検証。
築何年? : 炭素で調べる古建築の年代研究
国立歴史民俗博物館, 坂本稔, 中尾七重編
吉川弘文館, 2015
担当教員からのコメント:
古建築の年代を炭素年代測定法で調査した例から、建物がいつ作られ、いかに保存継承されてきたかが分かります。
文化財分析
早川泰弘, 高妻洋成著 ; 日本分析化学会編
共立出版, 2018
担当教員からのコメント:
分析化学が専門でない者にも分かりやすく、文化財分析の基本的な考え方、分析機器の特徴、分析結果の意味について解説。実例から保存科学を学べる。
よみがえる飛鳥の工房 : 日韓の技術交流を探る
国立文化財機構奈良文化財研究所飛鳥資料館, 2018
担当教員からのコメント:
明日香村で発見された飛鳥池遺跡は、古代の官営工房跡と考えられます。出土した金属製品などの様相を分かり易く解説。
文化財学の新地平
国立文化財機構奈良文化財研究所編
国立文化財機構奈良文化財研究所, 2013
担当教員からのコメント:
奈良文化財研究所の遺跡調査、保存科学の成果を網羅した論文集。資料保存関係の論考も充実。
元興寺文化財研究所創立40周年記念論文集
元興寺文化財研究所, 元興寺文化財研究所民俗文化財保存会編集
クバプロ, 2007
担当教員からのコメント:
保存科学の中心的役割を果たしてきた研究所による論文集。保存科学各分野の最新動向を知ることが出来ます。
“オリジナル”の行方 : 文化財を伝えるために
東京文化財研究所編
平凡社, 2010
担当教員からのコメント:
資料保存で修復をする際に直面する、オリジナルとは何か、という問題について説き起こしています。
木を視て森を観る : 植物利用の考古学 : 令和元年度夏季企画展
神戸市教育委員会文化財課編
神戸市教育委員会文化財課, 2019
担当教員からのコメント:
植物を古代人はどう利用してきたのか。出土資料の保存、研究成果から具体的に紹介。
日本におけるフィルムアーカイブ活動史
石原香絵著
美学出版, 2018
担当教員からのコメント:
映画、その記録フィルムをどう保存するか。アーカイブ活動の歴史をひもとき、展望します。
トレハロースを用いた文化財保存の研究と実践 : 糖類含浸処理法開発の経緯と展望
伊藤幸司著
三恵社, 2020
担当教員からのコメント:
トレハロースは身近な甘味料。この糖類を使った保存処理の歴史と有効性を解説。自身が行ってきた研究開発と実例から紹介。
ひとかけらの木片が教えてくれること : 木材×科学×歴史
田鶴寿弥子著
淡交社, 2022
担当教員からのコメント:
仏像や建物など、木片を顕微鏡などで調べるなかで得てきた、人がいかに木と向き合ってきたかを紹介。
北大総合博物館のすごい標本 = Amazing specimens of the Hokkaido University Museum
北海道大学総合博物館編
北海道新聞社, 2020
担当教員からのコメント:
北大総合博物館。植物から恐竜まで、多様な標本から知の系譜を見つめる。
仏像をなおす : 伝教大師最澄没後一二〇〇年記念企画展
大津市歴史博物館編集
大津市歴史博物館, 2022
担当教員からのコメント:
滋賀の事例から、仏像を修理し引き継いでいく地域の営みを紹介する。
元素でたどる考古学 : 秋季企画展
神戸市埋蔵文化財センター編
神戸市文化スポーツ局文化財課, 2022
担当教員からのコメント:
資料を元素ごとに分け、資料の背景と元素の特徴や調査方法などを分かりやすく解説。
古文書の科学 : 料紙を複眼的に分析する
渋谷綾子, 天野真志編著
文学通信, 2023
担当教員からのコメント:
古文書はどんな紙に書かれているのか、紙(料紙)から何が分かるのか。用紙という観点から資料を見つめる。
継承される地域文化 : 災害復興から社会創発へ
日高真吾編
臨川書店, 2021
担当教員からのコメント:
東日本大震災からの復興過程を踏まえ、民俗文化財に焦点を当て、地域文化を再確認し継承する取り組みを考える。
Web
文化資源の保存、活用及び創造を支える科学技術の振興
科学技術・学術審議会
担当教員からのコメント:
文化財を含む資料保存に関して、具体例に則ってその保存活用の技術等をまとめています。