テキスト文化遺産防災学
立命館大学「テキスト文化遺産防災学」刊行委員会著
学芸出版社, 2013
担当教員からのコメント:
文化遺産を火災、地震、洪水などの被害からいかに防ぐか。文化財の防災についてまとめたテキスト。類書に『文化遺産防災学 : 「ことはじめ」篇』
災害と資料保存
日本図書館協会資料保存委員会編
日本図書館協会, 1997
担当教員からのコメント:
全国図書館大会分科会「災害と資料保存」の発表をまとめる。災害への対応を示します。
災害に学ぶ : 文化資源の保全と再生
木部暢子編
勉誠出版, 2015
担当教員からのコメント:
東日本大震災後の文化遺産保護の課題。人びとのつながりの再構築や、文化遺産の防災、被災資料の保全など、地域文化復興のあり方を広く探る。
災害文化の継承と創造
橋本裕之, 林勲男編
臨川書店, 2016
担当教員からのコメント:
東日本大震災からの復興過程で地域文化が果たす役割とは。災害にかかわる従来の文化研究の視野を拡張する試み。
自然災害と復興支援
林勲男編著
明石書店, 2010
担当教員からのコメント:
2004年スマトラ島沖地震の被災地、インドネシア、スリランカ、インド、タイでの現地から、救援・復興・開発に何が求められるのか、文化人類学的見地から論じる。
文化財の防災計画 : 有形文化財・博物館等資料の災害防止対策
半澤重信著
朝倉書店, 1997
担当教員からのコメント:
文化財の所有者や、博物館、行政担当者が、文化財を盗難や災害から守る対処方法を述べています。
動産文化財救出マニュアル : 思い出の品から美術工芸品まで
動産文化財救出マニュアル編集委員会編
クバプロ, 2012
担当教員からのコメント:
各地で蓄積されてきた文化財レスキューの知識と経験をまとめる。美術品からアルバム、仏壇まで、種別に救出作業の基本を指南。
文化財防災体制についての国際比較研究 : 報告書
奥村弘, 内田俊秀, 天野真志編
科学研究費補助金基盤研究(S)「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立-東日本大地震を踏まえて」研究グループ, 2016
担当教員からのコメント:
イタリアの文化財危険地図に焦点をあて、日伊の文化財防災を比較検討。国際的な視点で歴史文化・災害文化を支える市民社会のあり方について議論。
災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立をめざして : 国際シンポジウム : 予稿集
科学研究費補助金基盤研究S 「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立 : 東日本大地震を踏まえて」研究グループ(研究代表者・奥村弘)編
科学研究費補助金基盤研究S 「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立 : 東日本大地震を踏まえて」研究グループ(研究代表者・奥村弘), 2017
担当教員からのコメント:
被災した文化遺産をどう救出し保存するか。また日常的な防災や活用のあり方は。韓国、イタリア、台湾、日本の取り組みから考察。
戦災等による焼失文化財 : 昭和・平成の文化財過去帳
文化庁編
戎光祥出版, 2017
担当教員からのコメント:
現在までに戦災・失火で失われた国宝・重要文化財175件の記録写真や資料を収録。文化財受難の事実を後世に伝える。昭和期は『戦災等による焼失文化財』も詳しい。
美術品はなぜ盗まれるのか : ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い
サンディ・ネアン著 ; 中山ゆかり訳
白水社, 2013
担当教員からのコメント:
盗難美術品を取り戻した経緯を、学芸員の視点から冷静に描く。文化財の価値と保存という理念を問いかけます。
「盗まれた世界の名画」美術館
サイモン・フープト著 ; 内藤憲吾訳
創元社, 2011
担当教員からのコメント:
文化財、特に絵画など美術品の盗難は有名です。盗難と経済取引を巡る実相を取材。
流出した日本美術の至宝 : なぜ国宝級の作品が海を渡ったのか
中野明著
筑摩書房, 2018
担当教員からのコメント:
明治維新の混乱のなか、日本の多くの美術品が海外へ流出しました。美術品流出の埋もれた歴史を紹介。
世界遺産を平和の砦に : 武力紛争から文化を守るハーグ条約
高橋暁著
すずさわ書店, 2010
担当教員からのコメント:
ハーグ条約は人類が互いの文化を尊重しあうためのツールです。戦争・武力紛争後の文化復興のあり方を検討。
黄金のアフガニスタン : 守りぬかれたシルクロードの秘宝 = Hidden treasures from the National Museum, Kabul
九州国立博物館, 東京国立博物館, 産経新聞社編
産経新聞社, 2016
担当教員からのコメント:
戦火をくぐり抜けた博物館と文化遺産の数々。「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる」。紛争の絶えない現地からのメッセージ。
災害と村落
日本村落研究学会企画 ; 植田今日子編
農山漁村文化協会, 2015
担当教員からのコメント:
村落という小規模な社会から被災のあり方を眺める。文化資源を生み出し、守り伝えるコミュニティと、災害への対処を考える。
水損史料を救う : 風水害からの歴史資料保全
松下正和, 河野未央編
岩田書院, 2009
担当教員からのコメント:
文化財が風水害にあった時にどう救出するか、現場での取り組みを踏まえて紹介。
安定化処理 : 大津波被災文化財保存修復技術連携プロジェクト = “Stabilization processing” : multi-organizational co-operative project for preserving and restoring cultural assets damaged by Tsunami on March 11th, 2011
津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会, 赤沼英男, 鈴木まほろ編集
津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会, 2014
担当教員からのコメント:
東北地方太平洋沖地震の被災文化財は、津波で海水や泥を被った。物理的損壊やカビから文化財を救出する安定化処理の動向と課題を見つめる。初版も書架にあり。
よみがえる被災火焔型土器 : 新潟県中越地震で被災した津南町所蔵の縄文土器の修復記録
担当教員からのコメント:
2004年の新潟県中越地震で被災した縄文時代の火焔型土器。展示で借用予定だった博物館と地元が行った修復の記録。
災害を越えて : 未来をつくる記録の力
金剛社長室企画制作
金剛, 2017
担当教員からのコメント:
私たちは災害とどう付き合っていくのか。被災資料の保存の取り組み、災害を記録し残す取り組みを紹介。
災害から文化財を守る : 阪神・淡路大震災文化財復旧・復興事業の記録
兵庫県教育委員会社会教育・文化財課編
阪神・淡路大震災文化財被災状況報告書刊行会, 1999
担当教員からのコメント:
阪神・淡路大震災で取り組まれた、文化財レスキューの報告書。
所蔵資料図録 : 暮らしのなかの震災資料
阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター資料室編集
阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター資料室, 2016
担当教員からのコメント:
阪神・淡路大震災の資料を写真付きで紹介する図録。災害とは、地域資料とは何かを考える際の貴重な目録です。
災害と歴史遺産 : 被災文化財等レスキュー活動の20年 : 兵庫県域関係展示分図録 : 特別企画展 阪神・淡路大震災20年
兵庫県立歴史博物館編
兵庫県立歴史博物館, 2015
担当教員からのコメント:
阪神・淡路大震災をきっかけに始まった、兵庫県内での文化遺産のレスキュー活動20年の成果をまとめる。
文化財は守れるのか? : 「阪神・淡路大震災の検証」
文化財保存修復学会編
クバプロ, 1999
担当教員からのコメント:
阪神・淡路大震災における文化財の救済活動を踏まえ、災害から文化財をどうすれば守れるのかを検証しています。
阪神・淡路大震災と歴史的建造物
加藤邦男編
思文閣出版, 1998
担当教員からのコメント:
阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた歴史的建造物。様々な要因で保存の明暗が分かれた実態をまとめ、その後の指針となりました。
阪神大震災美術館・博物館総合調査報告
全国美術館会議,阪神大震災美術館・博物館総合調査編集員編
全国美術館会議, 1995
担当教員からのコメント:
1995年の阪神・淡路大震災における博物館の被害報告。
史料の被災と救済・保存 : 福井史料ネットワーク活動記録 : 敦賀短期大学地域交流センター公開シンポジウム
敦賀短期大学地域交流センター編
敦賀短期大学地域交流センター, 2006
担当教員からのコメント:
2004年の福井豪雨をきっかけに結成された、福井史料ネットワークによる被災資料保存活動をまとめた記録。
ずっとずっとふるさと陸前高田 心に生きる「たからもの」 : 大津波被災文化財保存修復技術連携プロジェクト支援企画展
津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会, 赤沼英男, 熊谷賢企画・編集
津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会, 2016
担当教員からのコメント:
2011年の津波で被災した文化財の修理・安定化処理、博物館と地域の再生、地域に文化財を残すことの意義を訴える展覧会。
大地からの伝言 : 宮城の災害考古学
『宮城の災害考古学』刊行特別委員会編
宮城県考古学会, 2016
担当教員からのコメント:
発掘調査で明らかにされた、宮城県の過去の災害痕跡を集成。地震や火山、洪水による被災と克服の歴史を紹介。
東日本大震災とミュージアム
仙台・宮城ミュージアムアライアンス編
宮城ミュージアムアライアンス, 2015
担当教員からのコメント:
岩手、宮城、福島のミュージアムで、東日本大震災後の文化遺産救出や展示再開、活用の活動などを記録。
東日本大震災美術館・博物館総合調査報告 : 全国美術館会議
全国美術館会議東日本大震災美術館・博物館総合調査分科会, 全国美術館会議事務局編集
全国美術館会議, 2014
担当教員からのコメント:
2011年の東北地方太平洋沖地震で被害を受けた美術館の被害報告。
災害と文化財 : ある文化財科学者の視点から
日高真吾著 ; 国立民族学博物館編
千里文化財団, 2015
担当教員からのコメント:
2011年の東日本大震災を契機とした活動から、地域復興と地域の文化財の関係を考察。救出、保存修復、活用、そして再び伝えるまで。
被災地の博物館に聞く : 東日本大震災と歴史・文化資料
国立歴史民俗博物館編
吉川弘文館, 2012
担当教員からのコメント:
東日本大震災によるレスキューの現状と課題を、作業に携わる関係者たちの報告から明らかにしています。
六角堂再建の軌跡
Ibaraki University
茨城大学, 2014
担当教員からのコメント:
2011年の津波で流失した北茨木市の六角堂の再建記録。文化財としての価値、地域復興の柱としての価値がそこにあります。
記憶をつなぐ : 津波災害と文化遺産
日高真吾編
千里文化財団, 2012
担当教員からのコメント:
東日本大震災をきっかけに、三陸の暮らしの記録を振り返り、地域歴史資料の救出活動と記憶の継承のあり方を考える。類書に『資料が語る災害の記録と記憶』
神さま仏さまの復興 : 被災文化財の修復と継承 : 東日本大震災復興祈念特別展
東北歴史博物館編
東北歴史博物館, 2013
担当教員からのコメント:
3・11で被災した文化財の復興は、単なる修理に留まらず地域文化の継承という意味も持っています。
災害から文化財をまもる
文化財保存修復学会編 ; 三輪嘉六 [ほか] 講演
クバプロ, 2012
担当教員からのコメント:
東日本大震災を受け、保存修復の立場で災害から文化財を守る方策を紹介しています。類書の『災害アーカイブ : 資料の救出から地域への還元まで』は茨城の活動報告。
ふくしま再生と歴史・文化遺産
阿部浩一, 福島大学うつくしまふくしま未来支援センター編
山川出版社, 2013
担当教員からのコメント:
原発事故・津波・地震から、多種多様な文化遺産を地域社会でどのように守り、活用していくのかを見つめます。
無形民俗文化財が被災するということ : 東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌
高倉浩樹, 滝澤克彦編
新泉社, 2014
担当教員からのコメント:
東日本大震災では無形文化遺産も被災しています。「無形」の文化伝統をどう守るか。社会的意義までを考察。
ふるさとを想うまもるつなぐ : 地域の大学と町役場の試み
富岡町, 福島大学, 福島大学うつくしまふくしま未来支援センター編
富岡町, 2017
担当教員からのコメント:
地域歴史資料を保存する意味とは。富岡町と大学による資料保全活動の成果を紹介。復旧の記録と資料がつなぐ人々と地域の様相。
地震のあとで : 熊本地震記録集
坂本顕子 [ほか] 編
熊本市現代美術館, 2018
担当教員からのコメント:
熊本地震で被災した美術館が、地震後、地域のためにいち早く開館し、取り組んできた活動を記録。
平成28年熊本地震による被災古墳の現状と課題 : 第20回九州前方後円墳研究会熊本大会 : 発表要旨集
第20回九州前方後円墳研究会実行委員会編集
第20回九州前方後円墳研究会実行委員会, 2017
担当教員からのコメント:
熊本地震で被災した文化財、特に装飾古墳を主とした遺跡の現状と保存修復の課題を議論。
自然災害と考古学 : 災害・復興をぐんまの遺跡から探る
群馬県埋蔵文化財調査事業団編
上毛新聞社事業局出版部, 2013
担当教員からのコメント:
群馬県内に残る噴火、地震、洪水など自然災害の痕跡から、当時の生活や復興する姿を復元。災害に強い社会づくりへのメッセージ。
先人たちが残してくれた「災害の記憶」を未来に伝える : 命と文化遺産とを守るために
和歌山県立博物館編
和歌山県立博物館施設活性化事業実行委員会, 2015
担当教員からのコメント:
遺跡や歴史文書、絵図などから読み解く紀伊半島の過去の地震・土砂災害・海難を紹介し、文化遺産を後世に伝える冊子。シリーズ〈2〉〈3〉
京都の災害をめぐる
大邑潤三, 加納靖之著 ; 橋本学監修
小さ子社, 2019
担当教員からのコメント:
京都に残る災害の石碑などをたどるガイドブック。類書に『不死鳥のまち京都 : 文化遺産と災害』
書物の破壊の世界史 : シュメールの粘土板からデジタル時代まで
フェルナンド・バエス著 ; 八重樫克彦, 八重樫由貴子訳
紀伊國屋書店, 2019
担当教員からのコメント:
人類が生み出した書物は、過去何度も人類自身によって破壊の憂き目にあってきました。その歴史から保存までを考えます。
ISCACH (Beirut 2015) : International Syrian Congress on Archaeology and Cultural Heritage : program and abstracts
ISCASH 2015 Organizing Committee, 2015
担当教員からのコメント:
シリアの内戦にともなって危機的状況に陥っている考古学的な文化遺産の現状を報告。
震災遺産を考える : 次の10年へつなぐために
福島県立博物館, 2021
担当教員からのコメント:
2011年の大地震から10年。毎年積み重ねてきた展示をベースに、震災遺産収集の背景などを追加し、災害との対話を目指した展示の解説編。
災害アーカイブ : 資料の救出から地域への還元まで
白井哲哉著
東京堂出版, 2019
担当教員からのコメント:
被災資料のレスキュー。また歴史資料の平時の保存、アーカイブのあり方までを、災害の経験と実践から考えます。
「生存」の歴史と復興の現在 : 3・11分断をつなぎ直す
大門正克 [ほか] 編
大月書店, 2019
担当教員からのコメント:
震災によって分断された私たち。人々をつなぐ地域歴史遺産の再発見、生存の歴史を考えます。
復興を支える地域の文化 : 3・11から10年 : 特別展 = Local cultures assisting revitalization : 10 years since the Great East Japan Earthquake : special exhibition
日高真吾編
国立民族学博物館, 2021
担当教員からのコメント:
東日本大震災から10年。資料の復旧を通じて地域文化の再生を見つめ、考えます。
ブルーシールド : 危険に瀕する文化遺産の保護のために : 国際図書館連盟第68回年次大会(2002年グラスゴー)資料保存コア活動・国立図書館分科会共催公開発表会報告集
コリン・コッホ編集・翻訳 ; 国立国会図書館日本語訳
日本図書館協会, 2007
担当教員からのコメント:
紛争から文化遺産を守るブルーシールド活動と、ハーグ条約について詳しく紹介。原著は国際図書館連盟(IFLA)刊行
災害とアートを探る
赤坂憲雄編
玉川大学出版部, 2020
担当教員からのコメント:
東日本大震災後、取り組まれてきた美術のさまざまな取り組み。大災害・大事故に博物館がむきあう方法を考えます。
地震被災建物修復の道しるべ : 新潟県中越地震・能登半島地震・中越沖地震被災住宅修復支援の現場から
長谷川順一著
住まい空間研究所, 2009
担当教員からのコメント:
実際の被災建物の復旧事例を紹介しながら、実践的な修復方法を考え提案する。
文化遺産と防災のレッスン : レジリエントな観光のために = Cultural heritage, resilient tourism, and disaster risk reduction
山下晋司, 狩野朋子編
新曜社, 2022
担当教員からのコメント:
文化遺産と防災、観光の関わりから、文化遺産でいかに地域を守るかを考える。
COVID-19の下で、記録に向き合う : 博物館、史料レスキュー活動と状況の記録
佐藤大介, 川内淳史編
東北大学災害科学国際研究所歴史文化遺産保全学分野, 2022
担当教員からのコメント:
災害からの資料レスキューとその後の様子、さらにはコロナ禍の社会状況を記録する博物館等の取り組みを伝えます。
AV
よみがえる!六角堂:震災復興のシンボルとしての六角堂再建記録 総集篇
茨城大学
担当教員からのコメント:
2011年の津波で流失した六角堂の再建記録。文化財が新たに復興の精神的支柱ともなっているのが分かる。