モネ、ゴッホ、ピカソも治療した絵のお医者さん : 修復家・岩井希久子の仕事
岩井希久子著
美術出版社, 2013
担当教員からのコメント:
西洋画の修復士として長年活動する岩井の活動から、絵画の保存につながる修復作業の内実を紹介する。
何をどう残すのか?
文化財保存修復学会編
クバプロ, 1999
担当教員からのコメント:
文化財の保存修復現場を伝えるシリーズ第1弾。正倉院宝物、壁画、磨崖仏などの修復作業から、文化財保護を考える。
文化財をまもる人たち
文化財保存修復学会編
クバプロ, 2009
担当教員からのコメント:
保存修復の現状を伝える「文化財の保存と修復」シリーズ。修復現場に山積する後継者や材料・道具の課題を紹介。
伝統に生かすハイテク技術
文化財保存修復学会編
クバプロ, 2001
担当教員からのコメント:
現在、文化財の保存修復では、ハイテク技術を使って素材や技法を調べて修復にいかすことが殆どです。科学の応用例の紹介。
修復の理論
チェーザレ・ブランディ著 ; 池上英洋, 大竹秀実訳
三元社, 2005
担当教員からのコメント:
修復とは何か? 科学技術や技法ではなく、芸術作品の修復に求められる基本的理論、理念を取りあげます。
保存と修理の文化史 = Cultural history of preservation and restoration
京都文化博物館編集
[京都文化博物館], 2018
担当教員からのコメント:
保存修理をテーマとした企画展の記録。古文書や美術品の前近代の保存の取り組みや、現在の修理を、文化史的に通覧。
博物館と文化財修理 : 特集陳列 : 九州国立博物館文化財保存修復施設開設3周年記念
九州国立博物館編集
九州国立博物館, 2008
担当教員からのコメント:
九州国立博物館の文化財保存修理所における、実践活動の成果を紹介する。
よみがえる国宝 : 特別展 : 守り伝える日本の美
九州国立博物館編
九州国立博物館, 2011
担当教員からのコメント:
九州国立博物館が実際に行ってきた保存修復作業とその成果を展示の形でまとめたもの。伝統的技術を用いた修復がよく分かります。
美を伝えゆく : 名品にみる20年の歩み : 開館20周年記念 = Passing art works to the future : the museum’s 20 years of research on masterpieces : the 20th anniversary exhibition of the Sannomaru Shōzōkan
宮内庁三の丸尚蔵館編集 ; 黒川廣子翻訳
菊葉文化協会, 2013
担当教員からのコメント:
天皇や皇族が保有してきた名品を保存、展示する宮内庁三の丸尚蔵館。資料の修復とその成果を紹介します。
美を伝える : 京都国立博物館文化財保存修理所の現場から
京都国立博物館編
京都新聞出版センター, 2011
担当教員からのコメント:
文化財の保存修復の現場から、資料を後世に伝える作業とその成果を、平明な文章と写真で解説。『美の修復』の続編。
文化財よ、永遠に : 住友財団修復助成三十年記念
泉屋博古館編
住友財団, 2019
担当教員からのコメント:
住友財団が戦後助成してきた文化財修理の経緯と成果を集めて報告。同名企画展の内容を紹介しています。
古社寺保存法の時代 : 平成30年度京都文化博物館総合展示
京都文化博物館編
[京都文化博物館], 2019
担当教員からのコメント:
戦前に文化財保護のため制定された古社寺保存法について、資料と保存修理された例から紹介。
和書のさまざま
人間文化研究機構国文学研究資料館編
和泉書院, 2015
担当教員からのコメント:
国文学研究資料館の常設展示を基礎として、書誌学の基本的内容を提示。紙も形態もさまざまな和書の多彩な姿を紹介。
日本の表装
岩崎奈緒子, 森道彦編
アクティブKEI, 2016
担当教員からのコメント:
東アジア特有の「表装」は、絵画や書の作品を引き立て、保存する文化となっています。表装の技術と、修理方法の変遷・進歩をたどる展覧会記録。
文化財学の課題 : 和紙文化の継承
湯山賢一編
勉誠出版, 2006
担当教員からのコメント:
世界文化遺産・醍醐寺の史料を事例に、和紙の性質、作り方、修理、史料情報まで多岐に渡って学べます。類書に『日本の文化財 : 守り、伝えていくための理念と実践』
色の博物誌 : 江戸の色材を視る・読む
降旗千賀子, 加藤絵美, 佐川夕子編
目黒区美術館, 2016
担当教員からのコメント:
絵図と版画の色材に焦点をあて、江戸時代に色がどう作られ、使われていたか、表現技法から科学分析までを踏まえた紹介。
江戸の「紅」 : 紅花染めと浮世絵の絵具「片紅」をつくる
降旗千賀子編
目黒区美術館, 2017
担当教員からのコメント:
目黒区美術館「色の博物誌」展の関連催事ワークショップセミナーの記録。当時の紅色の制作技法を示し、実際に作る。
さわって学ぶ仏像の基礎知識
和歌山県立博物館編
和歌山県立博物館施設活性化事業実行委員会, 2017
担当教員からのコメント:
和歌山県立博物館が近年取り組んでいる、3Dプリンタを活用した文化財レプリカ作り、さわって読む図録づくりの成果。
特別展仏像修理100年
奈良国立博物館編
奈良国立博物館, 2010
担当教員からのコメント:
長く受け継がれてきた仏像を直し、さらに次の時代へと繋ぐために。奈良博の修理事業を紹介。類書に『壊れた仏像の声を聴く : 文化財の保存と修復』
文化財としてのガラス乾板 : 写真が紡ぎなおす歴史像
久留島典子, 高橋則英, 山家浩樹編
勉誠出版, 2017
担当教員からのコメント:
明治から幅広く写真媒体として活躍したガラス乾板。資料的価値が見直されているガラス乾板の歴史、分析や保存方法の各論から構成。
時を超えた伝統の技 : 文化を未来に手渡すコロタイプによる文化財の複製 : 便利堂創業一三〇周年記念出版
西村寿美雄, 小池佳代子企画・編集
便利堂, 2016
担当教員からのコメント:
文化遺産の記録や複製で活躍してきたコロタイプ印刷の技法を、事例を通じて詳しく紹介。
写された国宝 : 日本における文化財写真の系譜
東京都写真美術館企画・監修
[東京都写真美術館], 2000
担当教員からのコメント:
文化財を写真に撮る。近代に登場した写真が、文化財を記録や芸術として、どのように捉えて表現してきたかを検証。
まねる・まねぶ・まなぶ : 複製にみる教育と保存
[京都工芸繊維大学美術工芸資料館], 2015
担当教員からのコメント:
複製、模写は美術教育において重要な意味を持ち、保存においても無視できない手法です。複製とは何かを追究した活動記録。
杉原紙 : 播磨の紙の歴史
藤田貞雄著
杉原紙研究会, 1970
担当教員からのコメント:
杉原紙は兵庫県で古代から作られてきた和紙。衰退した技術を復活させ、伝承に努める姿から、無形文化・「技術」の保存継承を問いかけます。
杉原紙総合調査報告書 : 兵庫県多可郡多可町
多可町教育委員会編
多可町教育委員会, 2019
担当教員からのコメント:
兵庫県の多可町に受け継がれてきた日本古来の紙である杉原紙について、歴史、技法や保存のための取り組みなどをまとめた初の総合的報告書。
古典彫刻技法大全
東京藝術大学大学院美術研究科文化財保存学専攻保存修復彫刻研究室編
求龍堂, 2021
担当教員からのコメント:
仏像修復はどう行っているのか。仏像制作の技法を豊富な写真やイラストで図解、集約しています。
図解日本画の伝統と継承 : 素材・模写・修復
東京芸術大学大学院文化財保存学日本画研究室編
東京美術, 2002
担当教員からのコメント:
日本画の特性、さらに模写や修復について丁寧に解説する。
藍染めのアポレンカ
ロマナ・コシュトコヴァー作 ; ヴェロニカ・ヴルコヴァー絵 ; ヤン・シュラーメク絵 ; 小川里枝訳
求龍堂, 2023
担当教員からのコメント:
藍染とは何か。絵本の形式だが、欧州チェコの伝統技術を伝える。