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地域歴史遺産保全活用基礎論
「地域歴史遺産」の可能性
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター編
岩田書院, 2013
担当教員からのコメント:
「地域歴史遺産」の保全・活用を考え、実践してきた著者たちによる、「地域歴史遺産」論の入門書。「地域社会の変容と『地域歴史遺産』」、「『地域歴史資料学』の広がり」、「『地域歴史遺産』『地域歴史資料学』を担う人びと」の三部から成り、資料の保全と活用の多様なあり方を提唱する内容となっている。
地域歴史遺産と現代社会
奥村弘, 村井良介, 木村修二編
神戸大学出版会, 2018
担当教員からのコメント:
日本の地域社会をどのように、住民のために築いて動かしていくのか。地域づくりのあり方は多種多様だが、その際の鍵のひとつに、地域歴史遺産があげられる。本書は地域固有の遺産を通じて、歴史と文化を活かした地域づくりを豊富な実践例から学べる。
歴史文化を大災害から守る : 地域歴史資料学の構築
奥村弘編
東京大学出版会, 2014
担当教員からのコメント:
阪神・淡路大震災を経験した神戸で構築されてきた、歴史文化を災害から守る手立て。地域に根差し、市民と連携した地域歴史資料学について具体的に紹介する。
大震災と歴史資料保存 : 阪神・淡路大震災から東日本大震災へ
奥村弘著
吉川弘文館, 2012
担当教員からのコメント:
阪神淡路大震災をきっかけとして歴史資料の救出活動を展開し、その後地域に残る歴史資料を活用することを通した「まちづくり」、「むらおこし」を提唱した著者の論考を集めたもの。博物館に収蔵される「選ばれた資料」だけでなく、地域に残る資料を地域で保全し活用することをめざす「地域歴史遺産」論を知る上で必読の書。
市町村合併の幻想
岡田知弘, 京都自治体問題研究所編
自治体研究社, 2004
担当教員からのコメント:
戦後日本の博物館を支えてきた地方自治体が危機に瀕している。地方自治体の危機の背景には何があるのか、それを立て直そうとする政策のどこが問題なのか、そして地方自治体と立て直す秘策はあるのか。自由競争のるつぼの中に放り込まれ呻吟する地方の博物館の未来を考える手がかりを得たい。
歴史資料の保存と地方史研究
地方史研究協議会編
岩田書院, 2009
担当教員からのコメント:
地方史の研究で欠かせない、資料の保存と博物館等の役割について、歴史資料の保存とは何か、という根本に立ち返ったうえで議論、検討した記録。
地域と人びとをささえる資料 : 古文書からプランクトンまで
神奈川地域資料保全ネットワーク編
勉誠出版, 2016
担当教員からのコメント:
地域の資料は災害によらずとも、現在半ば恒常的に存続の危機に直面している。一方で、地域社会で人々のつながりを強める役割を果たしている事例も少なくない。地域資料を保存し、活用していくにはどうしたらよいのかを、現場の経験から探っており、参考となります。
過去を伝える、今を遺す : 歴史資料、文化遺産、情報資源は誰のものか
九州史学会, 史学会編
山川出版社, 2015
担当教員からのコメント:
史学会125周年記念。アーカイブズ学や歴史教育といった観点から、史料とデジタル化、教育、市民や若い世代への継承をテーマに取り上げます。記憶や記録を真に人々の共有財産として活かすにはどうしたらいいかを問いかけています。
人文系博物館資料論
青木豊編
雄山閣, 2012
担当教員からのコメント:
博物館資料について具体的に学習するための図書として、以下を紹介する。青木氏の本は歴史博物館など人文系の博物館を中心に、資料の収集から展示までを論じています。
自治体史編纂と史料保存
高橋実著
岩田書院, 1997
担当教員からのコメント:
自治体史編纂事業は、地域の幅広い文化運動と史料保存運動が軸となるべきことや、史料保存と文書館をめぐる具体的な課題について論じています。
21世紀の文化行政 : 地域史料の保存と活用
地方史研究協議会編
名著出版, 2001
担当教員からのコメント:
財政再建・行政革命のなか、埋蔵文化財、歴史系博物館、地域博物館、文書館それぞれの立場から、史資料の保存と公開のために実現してきた理念・法制・施設を議論しています。
歴史遺産を未来へ
平川新, 佐藤大介編
東北大学東北アジア研究センター, 2011
担当教員からのコメント:
東日本で取り組まれてきた資料保全の事例から、地域歴史遺産を千年後まで伝える方法を検討する。2010年のシンポジウム記録で、2011年東日本大震災以前から行われてきた取り組みを知る上でも貴重。続巻に『東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査2012年度報告集』などがある。
社会変容と民間アーカイブズ : 地域の持続へ向けて
国文学研究資料館編
勉誠出版, 2017
担当教員からのコメント:
私たちは身近にある資料といかにつきあっていけばいいのか。人びとの営みを伝える民間アーカイブズは現在、過疎化や災害など、近年の社会構造変動により、滅失の危機にある。地域のアーカイブズを取り巻く環境、存在形態、保存方法などを、現場からの視点で考え提示する。
「総合資料学」の挑戦 : 異分野融合研究の最前線
国立歴史民俗博物館編
吉川弘文館, 2017
担当教員からのコメント:
全国の大学や博物館が所蔵し、生み出してきた多種多様な資料を、新たな視点で把握し、デジタルデータとして結びつけて活用する異分野融合型研究「総合資料学」。大学と博物館・図書館等の連携、デジタル技術とアーカイブの概要と実践例を紹介。
歴史研究と「総合資料学」
国立歴史民俗博物館編
吉川弘文館, 2018
担当教員からのコメント:
歴史資料を多面的に研究し、情報を蓄積・発信・還元することをめざす総合資料学。自然科学や民俗学、デジタル技術など、分野を越えた共同研究の成果を紹介。
歴史を未来につなぐ : 「3・11からの歴史学」の射程
歴史学研究会編
東京大学出版会, 2019
担当教員からのコメント:
3・11以降の歴史学の課題と展望とは。コミュニティの再生、記憶の継承に歴史学がどのように貢献できるかを考察。
地域歴史遺産保全活用ハンドブック
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター編
神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター, 2013
担当教員からのコメント:
地域歴史遺産を実際にどう活用していくか。要点を示したハンドブック。
地方史活動の再構築 : 新たな実践のかたち
地方史研究協議会編
雄山閣, 2013
担当教員からのコメント:
博物館、アーカイブス、地域団体などの取り組みをもとに、地方史・地域歴史遺産のあり方を具体的に考えます。
博物館に学ぶちばの歴史
千葉県高等学校教育研究会歴史部会編
山川出版社, 2002
担当教員からのコメント:
千葉県を事例に展示内容から身近な地域の歴史を知り、地域から日本史を見通します。土一揆、イワシ、外交など。
みんなで活かせる!学校資料 : 学校資料活用ハンドブック
村野正景, 和崎光太郎編
京都市学校歴史博物館, 2019
担当教員からのコメント:
地域の学校にも、地域歴史資料がたくさん収められています。学校資料を地域のためにどう活躍するかを考えるハンドブック。
近世・近現代文書の保存・管理の歴史
佐藤孝之, 三村昌司編
勉誠出版, 2019
担当教員からのコメント:
近世以降の比較的新しい時代の文書は、どのように保存や管理がされてきたか。歴史を振り返り、文書保存のあり方を考えます。
古文書がつなぐ人と地域 : これからの歴史資料保全活動
荒武賢一朗, 高橋陽一編
東北大学出版会, 2019
担当教員からのコメント:
東北地方で近年進んできた、歴史資料保全活動の足跡をたどると共に、保存・活用の具体的な方法を、自治体や市民活動などの事例から示します。
ビュフォンの博物誌 : 全自然図譜と進化論の萌芽 : 『一般と個別の博物誌』ソンニーニ版より
ジョルジュ=ルイ・ルクレール・ビュフォン原著 ; C・S・ソンニーニ原編集 ; ベカエール直美翻訳
工作舎, 1991
担当教員からのコメント:
フランスの博物学者であるビュフォンが18世紀後半に出した名著。地球の自然物を網羅し、ダーウィン以前の種の考えや科学思想が知られる。
国立科学博物館のひみつ
成毛眞, 折原守著
ブックマン社, 2015
担当教員からのコメント:
日本の自然科学の代表的博物館。展示のほか、筑波研究施設の巨大バックヤードまで、余すとこなく紹介。
世界の蒐集 : アジアをめぐる博物館・博覧会・海外旅行
伊藤真実子, 村松弘一編
山川出版社, 2014
担当教員からのコメント:
近代に国家や個人がアジアで行ってきた収集活動を、博覧会・博物館を軸に議論する。
博物館でまなぶ : 利用と保存の資料論
八尋克郎, 布谷知夫, 里口保文編著
東海大学出版会, 2011
担当教員からのコメント:
博物館資料は、保存すると同時に、利用するという側面を持つ。琵琶湖博物館を軸に語られる資料論。
博物館モノ(資料)語り : 集める・残す・伝える
岡山健仁著
創風社出版, 2007
担当教員からのコメント:
自然史博物館の現場を舞台に、収集・保存・活用の方法や考え方をQ&A方式で解説。
博物館資料の再生 : 自明性への問いとコレクションの文化資源化
明治大学博物館, 南山大学人類学博物館編
岩田書院, 2013
担当教員からのコメント:
博物館の存立基盤という形而上学的な、シンポジウムでの議論をまとめる。本物とニセモノ、資料の評価や資源化といった課題を明快に論じる。
うごくモノ : 時間・空間・コンテクスト : 文化財の保存に関する国際研究集会
東京文化財研究所編集
東京文化財研究所, 2004
担当教員からのコメント:
美術品の価値形成のメカニズムを考える切り口として、「移動」という視点で資料を捉え直す試み。
IT時代の産業技術博物館構想 : 技術の保存継承が拓く21世紀のモノづくり
馬渕浩一著
玉川大学出版部, 2001
担当教員からのコメント:
産業技術博物館が無い日本の現状を踏まえ、あらゆる技術情報を収集し、産業技術情報センターとして機能する博物館像を示す。
日本のものづくり遺産 : 未来技術遺産のすべて
国立科学博物館産業技術史資料情報センター監修
山川出版社, 2015
担当教員からのコメント:
日本の産業技術遺産を網羅的に紹介し、技術革新の歴史を通覧。「未来技術遺産」(重要科学技術史資料)を登録分野ごとに解説。
日本産業技術史事典
日本産業技術史学会編
思文閣出版, 2007
担当教員からのコメント:
理工系の科学技術は近代以降に登場した新たな人類の遺産です。多種多様な製品や技術を残す基礎となる、産業史の変遷。
北米の小さな博物館 : 「知」の世界遺産
北米エスニシティ研究会編
彩流社, 2006
担当教員からのコメント:
シリーズ3まで刊行。北米の生の姿を知りえる博物館を厳選。歴史との対話、レガシー、エスニシティなどのテーマに分け、共生をみつめる。類書『北米の小さな博物館1』
北朝鮮の博物館
張慶姫著 ; 池貞姫, 村上和弘, 松永悦枝訳
同成社, 2018
担当教員からのコメント:
北朝鮮の文化財、博物館を多数訪ねた韓国の研究者が、考古資料・美術品など多数の収蔵品を美術史的観点から解説しています。
近代科学の源流を探る : ヨーロッパの科学館と史跡ガイドブック
菊池文誠編
東海大学出版会, 1996
担当教員からのコメント:
ヨーロッパの科学館と科学関係の史跡を紹介するガイドブック。現場を見知っている人ならではの内容。
アウシュヴィッツの手紙 : 写真物語 : アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館を訪ねて
平和博物館を創る会編
平和ノアトリエ, 1994
担当教員からのコメント:
有名なアウシュヴィッツを案内し、平和と戦争について考えます。
渋沢敬三とアチック・ミューゼアム : 知の共鳴が創り上げた人文学の理想郷
加藤幸治著
勉誠出版, 2020
担当教員からのコメント:
アチック・ミューゼアム、民具学の研究をたどりながら、渋沢が目指した学問の世界を明らかに。
地域歴史文化継承ガイドブック
天野真志, 後藤真編
文学通信, 2022
担当教員からのコメント:
地域の歴史や文化の、何をどう守り伝えていくか。研究と実践から、方法を紹介。資料保存の担い手と技術をつなぐ、ワークショップなども。
日本の歴史を解きほぐす : 地域資料からの探求
地方史研究協議会編
文学通信, 2020
担当教員からのコメント:
地域を歩き、資料を読み込み、歴史を再発見し、はたまた教材等への活用など。資料から日本の歴史を読み解きほぐす面白さを紹介します。
奈良町の南玄関 : 歴史と文化の扉をひらく
元興寺文化財研究所編
京阪奈情報教育出版, 2021
担当教員からのコメント:
奈良町南部の歴史文化を紹介。地域でのあり方を考える素材となります。
アーキビストとしてはたらく : 記録が人と社会をつなぐ
下重直樹, 湯上良編
山川出版社, 2022
担当教員からのコメント:
記録を資料として取り扱う、アーカイブズとアーキビストについて学ぶ入門書。
学校資料の未来 : 地域資料としての保存と活用
地方史研究協議会編
岩田書院, 2019
担当教員からのコメント:
学校に保管され眠っている多くの資料を、地域資料として活用し、保存していく方法を具体的に考察。
無冠の仏像 : 伊豆・静岡東部の無指定文化財 : リニューアル5周年記念
上原美術館, 2022
担当教員からのコメント:
地域で地道に積み重ねてきた、未指定の仏像の調査成果を紹介。地域の資料を守り伝える、まさに基礎作業。
文化財が語る日本の歴史
會田康範, 下山忍, 島村圭一編
雄山閣, 2022
担当教員からのコメント:
木簡、曼荼羅、富士塚、学校資料など、文化財をキーワードに日本の歴史をひもときます。
博物館学入門 : 地域博物館学の提唱
金山喜昭著
慶友社, 2003
担当教員からのコメント:
博物館の社会的役割を住民と共に考え、野田市で実践活動を続けてきた著者が語る、人づくり、まちづくりを絡めた博物館像。
考古学・博物館学の風景 : 中村浩先生古稀記念論文集
中村浩先生古稀記念論文集刊行会編
芙蓉書房出版, 2017
担当教員からのコメント:
考古学、博物館学の論集。各地の博物館の事例が集められています。