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図書
心理学入門 : 脳とこころの視点から探る
松本絵理子編著
培風館, 2011
担当教員からのコメント:
知覚、注意、記憶、発達、社会認知等のトピックについて脳研究の知見を踏まえつつ解説がなされている。授業内容に関連深いトピックスについてより知識を得たい場合には、本書内で紹介されている文献をもとに発展的な学習が可能である。
ワーキングメモリ : 思考と行為の心理学的基盤
アラン・バドリー著 ; 井関龍太, 齊藤智, 川崎惠理子訳
誠信書房, 2012
担当教員からのコメント:
ワーキングメモリという概念は現在は心理学のみにとどまらず学際的に用いられてきているが、その最も参照されているモデルを提唱したバドリーの解説書であり、ワーキングメモリを理解する手引きとなる。
Cognitive psychology : a student’s handbook
Michael W. Eysenck, Mark T. Keane
Psychology Press, 2010
担当教員からのコメント:
英語であるが、本授業で取り扱うテーマが網羅的に掲載されたテキストで、サブタイトル通り、ハンドブックとして最適。
錯覚の科学
クリストファー・チャブリス, ダニエル・シモンズ著 ; 木村博江訳
文藝春秋, 2011
担当教員からのコメント:
身近な事例を引用しながら、狭義の視覚的な錯覚にとどまらない様々な認識の錯誤を通じて、人間の認知機能の持つ特性を深く理解することができる。
目撃証言
エリザベス・ロフタス, キャサリン・ケッチャム [著] ; 厳島行雄訳
岩波書店, 2000
担当教員からのコメント:
記憶研究で著名な筆者による目撃証言に関する詳細な報告で、小説のように読める興味深い内容で構成されている。記憶がどのように保たれるのか、あるいは誤るのかについて、事例を基に考えることができる。
頭のでき : 決めるのは遺伝か、環境か
リチャード・E. ニスベット著 ; 水谷淳訳
ダイヤモンド社, 2010
担当教員からのコメント:
兄弟姉妹であっても関心のある分野や進路が大きく異なる場合もあれば、親と同じ道を歩む場合もある。このような知的活動の傾向は、どのような要因で決まるのだろうか。人間の高次認知機能が環境か、遺伝か、どのような要因によって左右されるのかについて、本書では豊富なデータに基づいて紹介されている。遺伝か環境かという問題を通じて、人間の知性とは何かについて考えさせられる。
脳の認知と記憶システム
ラリー・R・スクワイア, エリック・R・カンデル著
講談社, 2013
担当教員からのコメント:
ノーベル医学・生理学賞者を含む神経科学、記憶研究の代表的な研究者の著者らによる記憶の解説書。平易な記述で読みやすく、豊富な事例とカラーの図表によって記憶を分子レベルから身近な行動レベルまで丁寧に解説されている。記憶に興味のある人には絶好の入門書。
脳の記憶貯蔵のメカニズム
ラリー・R・スクワイア, エリック・R・カンデル著
講談社, 2013
担当教員からのコメント:
ノーベル医学・生理学賞者を含む神経科学、記憶研究の代表的な研究者の著者らによる記憶の解説書。平易な記述で読みやすく、豊富な事例とカラーの図表によって記憶を分子レベルから身近な行動レベルまで丁寧に解説されている。記憶に興味のある人には絶好の入門書。
ぼくは物覚えが悪い : 健忘症患者H・Mの生涯
スザンヌ・コーキン著 ; 鍛原多惠子訳
早川書房, 2014
担当教員からのコメント:
記憶に関わるあらゆるテキストに記載されている、「症例H.M」ことヘンリー・モレゾン氏の記憶障害後の歩みが詳細に記された書。新しい出来事が記憶できなくなった時に一人の人間としての人生がどのように変わるのかというドキュメントを通じて、記憶に関する知識と理解を深めることができる。
ミラーニューロン
ジャコモ・リゾラッティ, コラド・シニガリア [著] ; 柴田裕之訳
紀伊國屋書店, 2009
担当教員からのコメント:
今から20年程前に発見されたミラーニューロンは、他者の行為を観察しているだけでも実際に行っているのと同様の活動を見せるということから、人間が他者の行為を理解したり感情を共有したりする仕組みに迫れるものとして大きく注目を浴びている。しかしながら、やや拡大解釈されすぎている場合も見られる。本著は、ミラーニューロンの発見者自身により、実験事実に基づいた解説がなされており、ミラーニューロンの基礎概念を学ぶ上で最適であるといえる。
脳のなかの自己と他者 : 身体性・社会性の認知脳科学と哲学
嶋田総太郎著
共立出版, 2019
担当教員からのコメント:
越境する認知科学シリーズの第1巻。感情や共感など本授業とも関連するトピックスが数多くの知見と共に紹介されている。
意識と脳 : 思考はいかにコード化されるか
スタニスラス・ドゥアンヌ [著] ; 高橋洋訳
紀伊國屋書店, 2015
担当教員からのコメント:
授業内で言及している知覚、注意、記憶などの認知機能が、どのようにして生み出されるのかについて、認知科学、認知神経科学分野で傑出した業績のある著者が身近な例から解説されている。一部難解な部分もあるかもしれないがぜひ挑戦してみてほしい一冊。
脳の誕生 : 発生・発達・進化の謎を解く
大隅典子著
筑摩書房, 2017
担当教員からのコメント:
副題に発生・発達・進化の謎を解くとあるように、そのままこころがいかに獲得され発達・進化を遂げてきたかを、明快に、根拠に基づき解説されている。生物学や神経科学の基礎的な知識を得る上でも好適。
幻覚の脳科学 : 見てしまう人びと
オリヴァー・サックス著 ; 大田直子訳
早川書房, 2018
担当教員からのコメント:
授業内で取り扱う「錯視」と本書で述べられる幻覚は何か違うのだろうか、と思って気楽に手にとってもらうと非常に興味深い内容で引き込まれます。
人間とはなにか : 脳が明かす「人間らしさ」の起源
マイケル・S・ガザニガ著 ; 柴田裕之訳 ; 上, 下.
筑摩書房, 2018
担当教員からのコメント:
美しさを判断する神経や人間に肉体は必要か?など、世界的に著名な第一人者による本著では、幅広い研究成果と人間とは何かという論考が展開され、心理学や隣接領域への理解と興味を広げるのに最適。
21世紀の啓蒙 : 理性、科学、ヒューマニズム、進歩
スティーブン・ピンカー著 ; 橘明美, 坂田雪子訳 ; 上, 下.
草思社, 2019
担当教員からのコメント:
広範囲の話題が豊富なデータと共に論じられているが、認知バイアスという視点からもぜひ読んでみて欲しい。
心の中のブラインド・スポット : 善良な人々に潜む非意識のバイアス
M. R. バナージ, A. G. グリーンワルド著 ; 北村英哉, 小林知博訳
北大路書房, 2015
担当教員からのコメント:
人間の無意識的な心理バイアスについて,身近な問題を例に挙げながら実験的な検証の具体例を交えて,分かりやすく解説されている。心理学実験の実際についても理解を深めるのに役立つ。
意識的な行動の無意識的な理由
越智啓太編
創元社, 2018
担当教員からのコメント:
知覚の特性や認知・記憶のバイアスなどの人間の認知行動特性を豊富な研究例と図表を交えて網羅的に紹介されている。1つの話題が短くまとめられていて読みやすく,興味をさらに掘り下げたい人にも大いに役立つ。
感じる認知科学
横澤一彦著 ; 内村直之ファシリテータ
新曜社, 2021
担当教員からのコメント:
知覚感覚の鋭敏さも、一定以上となると「感じすぎる」状態を引き起こし、日常環境への適応にとっては却って困難につながることが考えられる。本書は知覚・感覚処理の生理的背景を踏まえた上で、共感覚から感覚マーケティングなどの社会応用例まで分かりやすく解説されており知覚の入門書としても最適である。
視聴覚資料
心が生まれた惑星 : 進化
NHKエンタープライズ, 2008
担当教員からのコメント:
1993年から94年にかけて放送されたNHKスペシャル「脳と心」が収録されている。20年の時間が経過しているが、人間の認知・思考や感情がどのように脳で表現されているのかについて考えるための絶好の入門資料となる。
脳が世界をつくる : 知覚
NHKエンタープライズ, 2008
担当教員からのコメント:
1993年から94年にかけて放送されたNHKスペシャル「脳と心」が収録されている。20年の時間が経過しているが、人間の認知・思考や感情がどのように脳で表現されているのかについて考えるための絶好の入門資料となる。
人生をつむぐ臓器 : 記憶
NHKエンタープライズ, 2008
担当教員からのコメント:
1993年から94年にかけて放送されたNHKスペシャル「脳と心」が収録されている。20年の時間が経過しているが、人間の認知・思考や感情がどのように脳で表現されているのかについて考えるための絶好の入門資料となる。
人はなぜ愛するか : 感情
NHKエンタープライズ, 2008
担当教員からのコメント:
1993年から94年にかけて放送されたNHKスペシャル「脳と心」が収録されている。20年の時間が経過しているが、人間の認知・思考や感情がどのように脳で表現されているのかについて考えるための絶好の入門資料となる。
秘められた復元力 : 発達と再生
NHKエンタープライズ, 2008
担当教員からのコメント:
1993年から94年にかけて放送されたNHKスペシャル「脳と心」が収録されている。20年の時間が経過しているが、人間の認知・思考や感情がどのように脳で表現されているのかについて考えるための絶好の入門資料となる。
果てしなき脳宇宙 : 無意識と創造性
NHKエンタープライズ, 2008
担当教員からのコメント:
1993年から94年にかけて放送されたNHKスペシャル「脳と心」が収録されている。20年の時間が経過しているが、人間の認知・思考や感情がどのように脳で表現されているのかについて考えるための絶好の入門資料となる。