『支那問題真解』は、英語題名がThe True Solution of Chinese Questionで、もともとは1904年にニューヨークで発行された英文冊子である。孫文がアメリカ向けに自分への支持を訴えるために出したもので、実際は孫文と王寵恵の共著と言われる。後に幸徳秋水が『平民新聞』1904年第59号に日本語訳を掲載し、更に胡漢民とその従兄弟の胡毅生が中国語に訳したという。
今回掲載するものは、中国版と英語版が共に掲載されたもので、1906年に横浜「国民倶楽部」が発行したものを神戸大学社会学系図書館が所蔵していたものである。資料の提供に快く応じてくださった同館にこの場を借りてお礼を申し上げる。(参考:深町英夫編訳『孫文革命文集』岩波書店、2011年、60-61頁)
(「『支那問題真解』解説」『孫文研究』 2016, (58), p.50.)
このページ(デジタルアーカイブ)で提供する資料は、神戸大学社会科学系図書館の所蔵する『支那問題眞觧』を、孫文研究会が電子化し、本学に寄贈くださったものです。