Malynes,Gerard著, 1623.
本書は、ミス・セルデンに対する反論である。著者は外国為替の学説を繰り返し、ミス・セルデンの主張する金輸出の利益は結局は幻想に過ぎないと述べている。著者マリーネスは徹底した重金主義者で、貨幣の欠乏こそあらゆる社会悪の根源なりと断定し、唯一の実際的救済策として、ステープル・システムの復活を提唱したのであった。
(社会科学系図書館(5-3-1834) 登録番号38369 昭和3年4月19日受入)
参考文献 : 南 諭造 「古版経済書管見」(神戸商大新聞 昭和10年3月20日号)