1J086 初年次セミナー/2J256 1年次演習(高橋裕)


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担当教員

高橋 裕
神戸大学研究者紹介システム / 研究科webサイト

シラバス・開講情報

初年次セミナー(高橋先生クラス)
・第1クォーター:1J086-月3/シラバス

1年次演習(高橋先生クラス)
・第2クォーター:2J256-月3/シラバス

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キーワード

法律学 基礎法学 アカデミック・スキル

授業資料ガイド

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コンテンツ

法理論

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法学
中山竜一著

担当教員からのコメント
法学への導入書として,わかりやすく,かつ,著者ならではのバランス感覚が利いた良書。

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法哲学
レイモンド・ワックス [著] ; 中山竜一, 橋本祐子, 松島裕一訳

担当教員からのコメント
「法哲学」にもいろいろなアプローチがあるようだが,西欧的な接近法を早いうちに身につけるのが結局は重要であるように思う。そのための手がかりとしてこれを。

法制史

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「権利のための闘争」を読む
村上淳一著

担当教員からのコメント
「本を読む」という作業が具体的にはどのようなものなのなのかを丁寧かつ細密に提示する貴重な一冊。大学生のうちにこの本を読まないのは,あまりに惜しい。著者は,岩波文庫版のイェーリング『権利のための闘争』の訳者。

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権利のための闘争
イェーリング著 ; 村上淳一訳

担当教員からのコメント
上記とあわせてどうぞ。「古典」とされるわりに短いのはありがたい。読んで違和感を覚えることも大切です。

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日本人の国家生活
石井紫郎著

担当教員からのコメント
日本法制史が,無批判に歴史学的でもなく,無媒介に法律学的でもなく成り立つ,という可能性を示した一冊。鋭い,というよりは,太く重い切れ味を感じられよ。「「嘘の効用」と大岡裁き」を収録。

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清代中国の法と裁判
滋賀秀三著

担当教員からのコメント
法制史の領域における傑作です。大学生のうちにぜひ一度手にとって欲しい。

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「法」の歴史
村上淳一著

担当教員からのコメント
特色のある教科書。タイトルにもかかわらず,どちらかといえば,法制史というよりは社会理論への導入書というべきかもしれない。

比較法

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法の実現における私人の役割
田中英夫, 竹内昭夫著

担当教員からのコメント
日本の法の特徴を非常にエレガントに浮き彫りにする,記念碑的作品。比較法としても法社会学としても,ほとんど範例的と評したい。英米法研究者と商法研究者の著者たちによる巻末の対談も,二度読むに足ります。

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イギリス法入門
【信山社】
内田力蔵著

担当教員からのコメント
読者は「入門」という題名に惑わされてはいけないし,通読しようという野望も抱かぬ方がよいが,しかしこの説き来たり語り去る文体・スタイルに早いうちに触れておくことは意味がある。

司法制度論

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法曹の比較法社会学
広渡清吾編

担当教員からのコメント
各国の司法制度のあり方を比較の観点から相対化するのに適切。情報が古くなったのが惜しいが,なお有益。

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政治制度としての陪審制 : 近代日本の司法権と政治
【増補】
三谷太一郎著

担当教員からのコメント
陪審制度に対する政治学的アプローチの重要例。裁判員制度を含む司法制度改革に直接・間接に影響を及ぼした議論を含む。著者は日本政治史の研究者。

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職業史としての弁護士および弁護士団体の歴史
大野正男著 ; 日弁連法務研究財団編

担当教員からのコメント
弁護士自身が自己の役割を深く掘り下げ,その結果として,総体としての日本の弁護士のあり方を規定するに至った重要かつ重厚な論考。著者は後の最高裁判事。

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交通死 : 命はあがなえるか
二木雄策著

担当教員からのコメント
家族を交通事故でなくした著者が,故人の個人的尊厳を日本の司法制度に認めさせるために怒りとともに闘う姿がヴィヴィッドに示される。ここに描かれている日本の司法の問題点が,およそ20年を経てどれだけ解消されたか? 著者は,神戸大学経営学部教授を長く勤められた経済学者。

法社会学

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法社会学
六本佳平著

担当教員からのコメント
「法社会学」が自立した学問たりうることを形で示した一冊。一言一句まで考え抜かれた稠密な思考を堪能できる。

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言語ゲームと社会理論 : ヴィトゲンシュタイン・ハート・ルーマン
橋爪大三郎著

担当教員からのコメント
評価の分かれる本だが,(今では高名となった)著者の若い頃のオリジナルな思考が展開される一冊として,一読に値する。社会学的法理論への導入としてもよい。

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契約法の研究
広中俊雄著

担当教員からのコメント
法解釈論と法社会学が連結しうるかもしれない,その微妙な可能性を劇的に示す。重要作「有償契約と無償契約」は増訂版に収録。

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コモンズからの都市再生 : 地域共同管理と法の新たな役割
高村学人著

担当教員からのコメント
現在の日本の法社会学の水準を知るために。世界規模の広がりを持ちうる今日的課題に理論と現実の両方から切り込む重要作です。

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《web資料》
東日本大震災の被災者等への法的支援に関するニーズ調査 最終報告書
日本司法支援センター(法テラス)編

担当教員からのコメント
法現象の観察を法実践・法制度の改善に結びつけようとする重要な試みの例。

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宗教・社会論集
ウェーバー[著] ; 安藤英治[ほか]訳

担当教員からのコメント
基礎法の文献案内でマックス・ウェーバーのものを挙げないのは慣例に反するので,一篇だけ。著名な『法社会学』などに比べると荒削りだが,それだけ,ウェーバーの思考を追いやすいとも言える。社会学的法概念論の重要(だが,ほとんど100年に亘って過小評価されている)論考です。

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日本人の法意識
川島武宜著

担当教員からのコメント
有名な本です。批判的に取り組んでください。

法の社会科学的分析

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法の世界
六本佳平著

担当教員からのコメント
市民向けの法学への手引きであるが,基礎法学入門としての性質も持つ一冊。早いうちに読んでおくと,その後の勉強の見通しが利きやすくなるはずです。

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法と社会科学をつなぐ
飯田高著

担当教員からのコメント
法現象を観察するための視点と方法とを精彩ある文章でわかりやすく示す。出たばかりの本ですが,これから広く読まれるはず。

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エコノリーガル・スタディーズのすすめ : 社会を見通す法学と経済学の複眼思考
柳川隆, 高橋裕, 大内伸哉編

担当教員からのコメント
神戸大学の法学部・経済学部連携講義の成果。法学と経済学とがお互いの長所を活かすための方法を,さまざまな法分野に即して描き出しています。飯田『法と社会科学をつなぐ』と比べると,応用編的位置づけ。

社会理論

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社会学的思考とはなにか
三溝信著

担当教員からのコメント
法現象を理解するうえでしばしば社会学的視点が助けになるのだが,実のところ,良いテキストは多くない。そうした中,本書は著者が自らの思考を展開している一冊。

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初歩の社会学
樺俊雄著

担当教員からのコメント
日本語で書かれた社会学入門書をもう一冊。クラシカルな構成をとる小著だが,叙述は厚い。著者は神戸大学文学部教授も務めた社会学者。

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社会学の言語
ジャック・エルマン著 ; 原山哲, 樋口義広共訳

担当教員からのコメント
こちらは,フランスの社会学者による小著。西欧の古典的教養に裏打ちされて論述が圧縮されており,なかなかこうは書けないなぁという好著。

歴史学

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二〇世紀の歴史
木畑洋一著

担当教員からのコメント
法現象を脱/没歴史的に理解することが近年の(少なくとも日本の)主流ですが,そうしたアプローチによって失われるものも多い。とはいえ,歴史にいかに取りついていくかは難しい問題で,まずは本書のような深みある小品から接近しては,という趣旨でこれを。

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世界システム論講義 : ヨーロッパと近代世界
川北稔著

担当教員からのコメント
こちらは,歴史をいかに社会理論的に把握するかを示した一冊。その試みが成功しているかどうかも含め,玩味されたい。

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現代歴史学への展望 : 言語論的転回を超えて
長谷川貴彦著

担当教員からのコメント
そもそも歴史をいかに把握するかという問題は,社会把握の方法論の展開に伴い,一層困難な課題となってきている。現状を分かりやすく示す手引きとしてこれを。

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滝川事件
松尾尊兊著

担当教員からのコメント
日本近代史については,法学と大学とをめぐる不幸な歴史の経過を絶妙の距離感で論じたこの傑作一冊で代表させましょう。著者は大正史・昭和史の傑出した研究者。

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花押を読む
【増補】
佐藤進一著

担当教員からのコメント
日本中世史の泰斗による小品ですが,何ともスリリングに中世から現代にまで至る歴史上の重要人物の花押(サイン)の意味を読み解いています。学問の力を実感したい人へ。

小説

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白昼の死角
高木彬光著

担当教員からのコメント
法の観察はしばしばフィクションの形で行なわれます。そこで,裁判・司法にかかわる小説を3編。まず,この本は,法の盲点を衝こうとする主人公を描く古典。公表当時(1960年),現役の或る検察官はこれを「非現実的」と批判したが,さて,どうか?

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大誘拐
天藤真著

担当教員からのコメント
続いて,ミステリ小説としての抜群の面白さを誇るこちら。読み方によっては「国家」について考える契機にもなるかもしれない。

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火車
【73刷改版】
宮部みゆき著

担当教員からのコメント
登場人物の一人は実在の著名な弁護士をモデルにしているとのことだが,そうしたことを横に措いても,これは鮮やかに読ませる。

映画・裁判劇

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《視聴覚資料》
情婦
ビリー・ワイルダー監督・脚本 ; アガサ・クリスティ原作 ; ハリー・カーニッツ脚本 ; アーサー・ホーンブロー製作

担当教員からのコメント
続いて映画を。現在では当のイギリスでもこの映画でのなかで描かれるような裁判は行なわれていないので,懐古趣味が混じるが,しかし今観ても裁判というもののドラマティックな特徴が浮かび上がる。ひどい邦題だが,そのために観ないのはもったいない。

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《視聴覚資料》
父の祈りを = In the name of the father
ジム・シェリダン製作・監督

担当教員からのコメント
イギリスの裁判ものの映画をもう一本。イギリス司法史に残る汚点たる冤罪事件を題材としたもの(なので,一応ノンフィクション−−だいぶ脚色があるようだが。原作はゲリー・コンロン『父の祈りを』(集英社文庫))。英米型司法においていかに(裁判官にではなく)弁護士に重要な役割を与えられているかを,「情婦」とともに浮き彫りにする。

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《視聴覚資料》
それでもボクはやってない
【スペシャル・エディション】
周防正行監督・脚本

担当教員からのコメント
日本の裁判劇も一本ということで,定番だがこれを。現行の裁判制度を理解するうえでも手がかりになり司法制度への導入に最適なので,早いうちに観ることを勧めます。

人文的教養

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アリアドネからの糸
中井久夫 [著]

担当教員からのコメント
法学に直接関係はしないですが,巻頭の「いじめの政治学」は,ぜひとも早い段階で読んでほしい。硬く言えば「現象理解の一例として」とでもなるが,いや,文章自体の力に触れることこそがおそらく重要でしょう。著者は神戸大学医学部名誉教授。

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最終講義 : 分裂病私見
中井久夫 [著]

担当教員からのコメント
こちらはその著者が神戸大学で行なった最終講義の内容を収めたもの。統合失調症を扱っているが,私(高橋)はこれを,(社会学的なものを含む)システム論の見事の適用例として読みました。

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私の日本語雑記
中井久夫著

担当教員からのコメント
中井氏の著作からもう一冊。文章を書く上での指針を与えるばかりでなく,日本語にかぎられない「ことば」一般について考えをめぐらせるための重要な手がかりを与える。

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椋鳥通信
森鷗外 [著] ; 池内紀編注

担当教員からのコメント
理論化などということを考えない観察の粋を一篇。ひたすらヨーロッパの(当時の)最新情報を短報的に紹介するだけの内容のもの。しかし今読んで十二分に面白いのだから,観察にはそれ自体力が伴いうるわけである。

アカデミック・ライティング

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法を学ぶ人のための文章作法 = Writing strategies for those studying law
井田良, 佐渡島紗織, 山野目章夫著

担当教員からのコメント
文章読本の類の書物はちまたに溢れているが,法学に特化したものはあまり多くない。本書はそうした例外のうちの最近のもとして。

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クリティカル・リーディング入門 : 人文系のための読書レッスン
大出敦著

担当教員からのコメント
文章を的確に読めるようになるためには,結局は多読が一番の近道でしょうが,しかしコツを知っているのと知っていないのとでは違いが出てくる。そうしたコツを知るための手がかりとして。

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